タケルンバ卿ブログ

世界の片隅でだらだら生きる貴族の徒然帳

スポンサー リンク

インチキ貴族 鳥貴族について大いに語る

 どうも、インチキ貴族のタケルンバです。

 某王子からインチキ貴族に鳥貴族について書けとな? いいでしょう。ちょっと書いてみますか。

結論:至極まっとうな経営判断

 株価を下げてるのはこのニュースの見出しがすべてだとは思うんですよ。

 新規出店を止める。そうなると将来的な利益も減るわけで、そういった将来的な利益を織り込む株価は下がると。まあそういう理屈。そういう株主視点。

 しかしですね、ひとりの飲食関係者として見ると、至極まっとうな経営判断だと思うんですよ。その最大の理由は人手不足。

「鳥貴族」の経営とそのカムレード事業
◎大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・愛知県・岐阜県・静岡県・東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県に
 現在635店舗(直営398店舗、TCC 237店舗※2018年5月末時点)展開。

株式会社鳥貴族の新卒採用・企業情報|リクナビ2019

正社員数/700名
※2017年7月末
※TCC店の従業員数は含まれておりません。

株式会社鳥貴族の新卒採用・企業情報|リクナビ2019

 直営店が398店舗で、正社員が700名ってことは、基本的に店舗ひとつ当たり正社員がひとりしかいねえってことなんですよ。言い方をちょっと変えると、店舗責任者クラスじゃないと正社員は困るってわけですよ。

 こういった状況で店舗を拡大し続けられます? って話でして、ええ。新卒だろうが中途だろうが、正社員で採ったら即店舗責任者。それは現実的ではないですよね。まっとうな感覚であれば、正社員として採ったならば、まずは現場に出して経験を積ませて、慣れてきたら大きめの店舗の二番手をやらせる。二番手ができるなら小型店の店舗責任者やらそかと。そういう流れが基本。

 でもね、今の飲食業界ってそういうまともなことができてないの。当たった業態であれば、ひたすら店舗を増やし続ける。しかし店舗拡大スピードに人材育成スピードは追いつかない。どうするか。できる店舗責任者が複数店舗持ち。あるいはできるパート・アルバイトに店舗責任者代行をさせる。それもだめならエイヤっと若手に投げる。

 そうなるとやっぱり現場って荒れるんですよ。店舗を増やした分だけ人材が希薄化し、店舗レベルが下がるんです。で、店舗レベルが下がれば売上だって評判だってなんでも下がるものなのよ。

 なので株価とか株主利益を犠牲にしてでも、今、立ち止まって足元を鍛え直すという判断したのは実にまっとうだし、素晴らしい判断だと思うんです。こういう判断はサラリーマン経営者にはできないんです。利益を上げ続ける、前に進み続けることがお仕事なので。これは大倉家の生業だからできると見ています。長く商売していくには立ち止まる必要がある。それができるのは力のあるオーナーがいるからだろうなあと。

 それに今、立ち止まって将来の二番手、三番手を鍛えていけば、オリンピック後に人材が余ったときに、そういう人材を吸収してひと勝負できるという考え方もある。人材が余ってもさ、それを束ねる人がいなければ使いこなせない。使いこなせる人を育てるためにも、今、立ち止まるって判断はプラスになるような気がしますよ。

 それこそ店舗責任者をやらせてはいけない人にやらせて、事故が起きるよりはマシ。赤字続きの会社が新規出店を止めた場合は、会社のキャッシュフローが途絶える時なので赤信号なわけですが、黒字の会社が新規出店を止めた時は熟成期間というのが私の考え。鳥貴族の判断は非常にまっとうであるとインチキ貴族は断言します。短期的な視点に陥ることなく、長く商売をやろうという姿勢が見えるので素敵だと思いますよ。

見た目クリーニング屋の立ち飲み割烹

 南阿佐ヶ谷駅から近くのクリーニング屋さんが閉店し、何ができるかなあと思っていたら看板そのまま。見た目そのまま。

 これお店の写真。

 たばこ。クリーニング。おかし。ご丁寧にタバコを売ってたときのカウンターまでそのまま。

 しかし7月にオープンしたこのお店。実は立ち飲み屋さんであり、「立ち飲み」というより、割烹なんじゃね? というレベルのお料理を出してくれるお店なのです。

田っくん商店(南阿佐ヶ谷・居酒屋)

 本店は代田橋。どうやらこちらは二号店のよう。

 オープン告知の画像もあった。看板とか見ればわかるが、ここまで居抜きで入るかー、というレベルにそのまま。でも、料理は本物。

 まずは茄子の煮びたし。やわやわの茄子がお出汁を吸ってうまい。

 ち鯛の昆布締め。「振り塩をしてありますんで、そのままでもどうぞ」というので醤油なしで食べてみたが、これがまあ絶品の締め加減・塩加減で。おかげで日本酒がすすむすすむ。これはいかんつまみだ。

 ぶりかま煮付け。この日はぶりをお刺身で出していたので、そのかまと思われるのだけど、レア気味に仕上げていていい感じ。

 刺身があるときは、かまの煮付けとか焼き物があるみたいに、メニュー構成の辻褄が合うお店は信用する主義です、私。大体うまい。

 ささみの天ぷら。この上にのっているものが一工夫。オリーブの醤油漬けを刻んだものらしい。これがまたささみに合うのよ、奥さん。あっさりとしたささみに合うのよ、奥さん。

 はたはたの一夜干し。干すとうまみが凝縮されるのよね。

 だし巻き玉子。お出汁多めのふわふわタイプ。これ、焼くのムズいんだよね。かため巻き・だし少なめとかだと、わりと火加減雑でもいけるし、最後の一巻き目さえ失敗しなければ、見た目も問題ない。でも、こういう淡いふんわりタイプって、火加減強すぎれば焦げるし、どこかで焦げれば内側に色が残るし、雑味も残る。かといって弱火でいいというわけでもない。ちゃんとしたお仕事です。素晴らしい。

 そして締めには松茸と穴子のお澄ましなんかもあったり。お酒の締めには贅沢すぎる一品。

 でね、量もけちけちしてないで、大きめのお椀にたっぷりなの。それでいてお値段も安いの。ここであげた全メニュー、1,000円以上のものがないんですよ。最後のお澄ましなんかも1,000円以上してもおかしくないのに。ちゃんとした和食のお仕事してるのに、お値段だけは立ち飲み価格。こりゃいいや。

 立ち飲みといっても、実は椅子も6席ほどあり、座って飲めるし食べられる。日本酒もいろいろ揃っており、なかなかナイスです。

 見た目はクリーニング屋だけど、その実は立ち飲み割烹。田っくん商店おすすめです。

理由もなく入試を休みたくなった

 わかる。

 本当に理由はない。ただ、行きたくなくなることがある。

 自分の場合だと受験のときになった。ろくに勉強もせずに大学受験となったわけで、試験の結果は連敗となるわけだけど、しかしそれでも大学に入るためには試験を受けなくてはならない。

 ある試験の日、唐突に「あ、今日は行きたくない」となった。気がついたら原付に乗っていた。原付に乗ってひたすら西へ。

 何故だか山が見たくなった。山に行きたくなった。青梅街道をひたすら西に走ると奥多摩に出る。通勤の車の流れに逆らい、喧騒を離れ、山の中でひとりになりたかった。

 特に目的地はなかったが、奥多摩湖に着いたときに「あ、ここでいいや」となった。東京都のほぼ西の端。行くあてのない移動の終着地にするにはもってこい。

 途中のコンビニでおにぎりとお茶を買い、ダム湖の脇で食べていると、これまた何故か不意に帰りたくなった。

 食べ終えるやいなや再び原付を東へ走らせ、帰宅する。

 「早かったね」と親に言われた気がする。試験を受けに行ったには確かに早い。が、気分転換をするには十分な時間だった。

 この日受験しようとしていた大学は当然不戦敗で、どうにもならなかったが、最後の最後の某大学の試験でどうにか引っかかり、高校卒業後に大学進学が決まるというギリギリのスケジュールで進路が決まった。

 ちなみに不戦敗だった大学は日大で、受けていたらどうなっていたのかなあとは思う。やっぱり落ちてたはずだけど。