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タケルンバ卿ブログ

世界の片隅でだらだら生きる貴族の徒然帳

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「話す力」より「聞く力」

 「話す力」より「聞く力」は、しつこいくらいに強調しておきたい。

 聞かれたことについて答えない場合、その答えが如何に雄弁であっても評価しない。これはディベートなんかでは一般的であります。回答者は質問者が問うた内容について答えるべきなので。

 また、ディベートみたいな話ではなく、ごくごく一般的な生活でのやりとりであっても、質問と回答が合わなければ会話にならない。キャッチボールにならんのですな。他の人にボール投げられたかのような状態になる。

何について聞かれたか

 質問をされた場合には、何について聞かれたか。その対象が重要です。リンゴについて聞かれる。「おいしい?」なら味。「安い?」なら価格。「どこで売ってる?」なら販売場所。リンゴの何について聞かれたかによって、答えるべき内容が決まります。

 この質問対象が回答対象と異なると会話にならない。味について聞かれたのに価格を答える。価格を聞かれたのに味を答える。これでは会話が成立しません。

  • このリンゴおいしい?
    • 正:うん、おいしいよ
    • 誤:うん、安いよ
  • このリンゴ安い?
    • 正:ううん、高いよ
    • 誤:ううん、おいしくないよ

話の最初と最後が重要

 話の内容を読み取る場合に重要なのは、最初と最後の部分。最初の部分に言いたいことを言う場合が多く、最後の部分に結論部分が来るため、質問の対象がここでわかることが多い。

 日本語の特徴上、話の真ん中部分は主語・述語以外のものが来ることが多く、主語・述語の内容について補完したり説明したりになるため、あまり重要にならないことが多いです。

  • 我が社の今期の売上だが、予算は達成できるかね?

 例えばこういう質問。この状態では端的でわかりやすいですね。主語は「我が社の今期の売上」で、述語は「達成できるか」。質問対象は「予算」。

  • 我が社の今期の売上だが、今年は当社創立50年にあたり、なんとしても予算を達成しなければならない。予算は達成できるかね?

 間にいろいろ挟んで見ましたが、質問の主語・述語、そして質問対象に変化がないことがわかると思います。創立50年かどうかは、予算達成するかどうかには関係ない。

  • 我が社の今期の売上だが、今年は当社創立50年にあたり、なんとしても予算を達成しなければならない。社長も年頭に諸君に語った通りだ。覚えているだろう? 予算は達成できるかね?

 問題はこういう疑問形が複数来るパターン。しかしながら、こういうパターンでもメイン質問は最後に来るのが一般的。「覚えているかどうか」はサブ質問。

 会話の場合、余計な修飾が挟まれることがあり、また前置き話を好む人も多いことで、実際はさらに難解な文章になることが多いわけですが、文章の構成としては最初と最後が重要であるということは、なんとなくおわかりいただけるかなと。

相手の話は全力で聞こう

 最初と最後が聞き取れなければ、相手の質問がわからない。なので、相手の質問は全力て聞きたい。聞かないと答えるべきことがわからない。何かを語るには、相手の話を聞かないとどうにもならんのです。

 特に話の最初は冒頭部分で他の音にかき消されやすい。聞き取れなかったら「ごめん、もう一度最初から言って」と正直に言うのも手。最後の部分は聞き取りにくいことはないと思うのですが、自分が相手の言葉をさえぎってしまうと結論までたどりつかないことがある。複数人での会話の場合、他の人が横槍を入れることで最後の部分が不明瞭になることがあります。

 相手の話はさえぎってはいけないし、さえぎるのを静止し、話の続きを求めることも時に重要。最後まで話を終らせるというのは、マナー以前に話を明確にするために必要だったりします。「話し力」より「聞く力」と度々自分が強調するのは、こういうところだったりします。

 語りたければ聞け。よく聞く者だけがよく語れる。

 以上を主張してこの項をおしまいとさせていただきます。