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タケルンバ卿ブログ

世界の片隅でだらだら生きる貴族の徒然帳

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総合居酒屋ではいずれ外国人は逃げる

 「ん?」となった。

居酒屋は外国人客で復活する。

http://www.foodrink.co.jp/foodrinkreport/2015/10/18213455.php

 いやー、どうでしょう、それって。

外国人は日本料理の魅力の一つとして「居酒屋」を楽しみにしている方が多いようです。

http://www.foodrink.co.jp/foodrinkreport/2015/10/18213455.php

 これは異論ありません。人気です。

居酒屋は日本人の間では、人気が下がっていますが、

http://www.foodrink.co.jp/foodrinkreport/2015/10/18213455.php

 これも全般的な傾向としては否めないところがあります。

年々増えてくる外国人客に照準を合わせれば復活できそうです。

http://www.foodrink.co.jp/foodrinkreport/2015/10/18213455.php

 しかしこの結論が導けるかどうかに疑問がある。話の前提には同意するものの、結論には同意できない。

 何故外国人にとって居酒屋が人気か。それはですね、日本食が一通り揃っているからなんですよ。日本食の入口にちょうどいいからなんです。

 ここにあるようなメニューが一通りある。肉、魚、野菜に加え、麺類とかご飯ものだって揃う。もちろん日本酒とかのお酒もある。

 こういったものをひとつのお店で食べるのって難しいのですね。当たり前ですが、お寿司屋さんではお寿司やお刺身は食べれるけど、天ぷらとか唐揚げとかラーメンはおいてない。焼鳥屋さんではお寿司は食べれない。日本では日本食が専門料理となっており、それぞれ専門店化しているので。

 ところが居酒屋に行けば一通り揃っている。枝豆からはじまり、お刺身の盛り合わせに焼魚に焼鳥、天ぷら・唐揚げの揚げ物もあるし、日本酒・焼酎などのお酒も揃っている。麺類とかで締めることもできるし、デザートもあったりする。まあ無難なんですよ。外国人にとって。

 しかしながらこういった状況が総合的な居酒屋にとって、苦境の理由にもなっております。なんでもある。だから中途半端。外国人が「なんでもある」を理由に居酒屋へ向かうのに対し、日本人は「なんでもある」を理由に専門的なお店に向かう。おいしいお寿司を食べたいのならお寿司屋さんへ。天ぷらは天ぷら屋さん。焼鳥は焼鳥屋さん。「餅は餅屋」なんですよ。

 そして今後は外国人だって同じ道を行く。来日回数が増えれば「なんでもある」お店に行かねばならない理由が減っていく。身の回りに日本へ行ったことがある人が増えれば、「なんでもある」お店に行った経験が自慢にならなくなる。より深く、よりマニアックに。一般的なものではなく、特別なものを選ぶようになっていく。台湾の人が「孤独のグルメ」聖地巡礼をする時代ですから。

 となると、結局は「なんでもある」は不利になっていき、特別な何かがあるお店が有利になるんだよなあ。「ちょいのみ」なんてものをあちこちやりだしたこれからは特に。「お酒が置いてある」なんてこれからはまったく売りにならないわけで。どこでも飲める。なら、何があるお店で飲む? ということに。

 「照準」どころではなく、「特化」すれば開ける道はあるかも知れないけど。徹底的に外国人客向けにする。ただこれは日本人客を捨てる覚悟が必要。そして立地条件も絞られる。家電におけるラオックスルート。あそこまでやる覚悟があればよろしいのではないかと思います。半端は良くない。

 いずれにせよ「照準」レベルの合わせ方であれば、居酒屋は同じ道をたどってしまう。オリンピックまでと割りきった商売をするならいいんでしょうけどね。

 以上、飲食と宿泊の両またぎで外国人のお客様と接する現場からお届けしました。