続々々・被災地の今を訪ねる(1) - タケルンバ卿ブログ より続きです。
10月28日6時45分。いつものようにJR大塚駅前で友人と合流し、一路北へと向かいます。
首都高から常磐道へと入り、常磐富岡インターから国道6号線を北上するという昨年と同じルート。常磐道が全面開通し、南相馬まで高速で行くこともできますが、あえて手前で降り、昨年と同じルートを通ることで変化を見ていきます。
今回も各所で移動中の車内からなどから放射線を測定していきます。
測定値 | 年換算値 |
---|---|
0.06μSv/h | 0.5mSv/年 |
0.11μSv/h | 1mSv/年 |
0.23μSv/h | 2mSv/年 |
0.57μSv/h | 5mSv/年 |
1.14μSv/h | 10mSv/年 |
2.28μSv/h | 20mSv/年 |
測定値を年換算に直した場合の一覧表がこちら。目安にどうぞ。
JR大塚駅前 - 0.05μSv/h(6:35)
待ち合わせ前に早速計測。都内としてはごくごくありふれた数値。
常磐自動車道 100.8km地点付近 - 0.09μSv/h(8:18)
常磐自動車道 178.8km地点付近 - 0.10μSv/h(9:19)
常磐自動車道 202.8km地点付近 - 0.14μSv/h(9:36)
このあたりも特に問題のない範囲。少しずつ上昇しているように見えるが、実際は場所によって上下があり、たまたま計測した地点で少しずつ上昇しているかのような結果が出ただけ。
常磐自動車道 208.0km地点付近 - 0.26μSv/h(9:42)
少し上がってきたかな? というところ。とはいえ、まだ誤差の範囲。
問題は福島原発が近くなるこれから先の話。
常磐自動車道 212.9km地点付近 - 0.57μSv/h(9:45)
楢葉町あたりで本格的に値が上がる。
ちなみにこの0.57μSv/hという値は、昨年も常磐自動車道の211km付近で記録した数値。一年経ってもあまり変わっていない。
常磐富岡インターチェンジで高速を降り、国道6号線へ。
国道6号線を北上。
北上するということは福島原発に近くなるということ。
次第に計測される数値は上がっていく。
国道6号線 253.0km地点付近 - 4.32μSv/h(10:05)
大熊町で計測したところ、今回の計測での最大値を観測。昨年も252km地点付近で4.96μSv/hという値が出ており、こちらも一年経って大きく変わっていない。
道路事情は格段に良くなったが、相変わらず福島原発及び放射線の問題が残っている。
・常磐道を利用される方へ ~高速道路周辺の道路情報~ | NEXCO東日本 常磐道を利用される方へ
国道6号-県道36号及び国道288号-県道35号については、帰還困難区域の特別通過交通制度の運用を変更し、通行証の所持・確認を要せずに当該区間を通過できることとなります。なお今回の運用変更は自動車の通過交通に関するものであり、自動二輪、原動機付自転車、軽車両及び歩行者については、引き続き通行いただけません。
http://jobando.jp/information/access.html
生身の体をさらす移動、つまりバイク・原付・軽車両・徒歩での乗り入れは現在もできない。
震災以来変わらぬ問題、変わらぬ脅威。福島原発の問題の根深さを改めて感じます。
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